社会問題を考える


by phtk7161
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

「官僚的なるもの」との戦いその(2)・・・汗をかかない者と政権交代

法的レベルでは小沢幹事長の問題は政治資金規正法の要件にあたらない。しかし彼が金に「純」な政治家といえばそうではない、それは確かだと思う。そんな小沢幹事長と鳩山首相の金の多くが選挙の勝利のため(もちろん公職選挙法には合法な形で)に使われたことは間違いない。

与野党問わず、選挙には金がかかる。政権交代決定後判明した自民党時代の内閣官房費の使われ方をみても、自民党は選挙に多額の金(こちらももちろん合法な形で)をつかったことは確かだ。そして選挙の期日は当初の見込みから1年以上延びた。自民党には民主党以上に多額の政党交付金があるし、「官僚的なるもの」にささえられた企業(経団連などその代表)もべったりでその献金額も多い。

1年延びた間にも、事務所費用は発生するし、人件費も発生する。新人議員の多くにその費用を自ら捻出せよといっても、それはかなり難しい。その分党が援助しなければならない。しかしそれは莫大な額だ。政党交付金は黙っててももらえるが、それ以外は誰かが用意しなければならない。相手の自民党は「物量(金)」は豊富、そんななかで選挙のための「必要経費」の負担費は誰かがやらなければならない。そうでなければ、政権交代などなかったといえる。

「金と政治」で小沢批判をする議員。好きに発言すればいい。しかし誰かが多くの新人議員を物心両面でささえ、その新人が数多く当選したからこそ、政権交代が実現できたのだ。それはまぎれもない事実である。物理(物量)面で汗をかいたのは誰か。組織との信頼性を培い、一定の固定票を確実なものとしてきたのは誰か(全国レベルで)。

小沢批判の議員は、自らの選挙は自立した力(物量も含め)でやってきたことと思う。しかしそんな彼らが、他人(他の候補者)ための物量のアシストどれほどできたといえるのか。みんな(新人でも)が自立的(物量面も含め)に戦えるのをまっていたら、政権交代など半永久的にできない。小沢幹事長・鳩山首相以外にいったいどれほどの議員が、他の立候補者のために物量面で汗をかいただろうか。まさか「私が応援演説さえすれば、多くの議員を当選させられる。」そう思っていたわけではあるまい。選挙は口だけあれば財布はいらないというわけにはいかないのだ。

          ☆         ☆         ☆

政権交代後(それ以前のものではなく)の事実で「金と政治」で批判するなら大いに結構。新しい政治体制になったのだ。当然「金と政治の問題」も新たな段階にはいったといえる。違反した議員には、離党なり、辞職なりもとめればよい。新しく政治資金規正法を改正し、政治家に対してぎゅうぎゅう厳しくするのもいいだろう。第一それは金頼みだった自民党に打撃(自民党の政党交付金もずいぶん少なくなった)をあたえることにもなる。あるいは行政組織と裏金をとりしまる法律をつくるのもいいだろう。もちろん政権交代以後の事実で小沢さんに金の問題がおこったら、そのときは当然小沢さんも首である。

しかし「過去の金」のことで小沢幹事長(あるいは鳩山首相)だけを攻めるのはあきらかに間違っている。「金と政治」の問題は自民党とも切っても切り離せない問題だし、「裏金」の問題も検察を含め「官僚組織」とは切り離せない問題である。さらにいえば、金やコネになびく私たち市民社会のほうにもそういった要因がある(むしろこちらのほうが大きいかもしれまい)。「政治と過去の金」を問うなら、それらすべてひっくるめその体質全体を問わなければ意味がない。

それも考えず「官僚的なるもの」が作りだした流れにのっかり、小沢批判の政治家は物量面で汗もかかなかったのに、金と政治をやりだまにやすっぽい正義感を振りかざす。市民社会も自らの身近な「ズル」はたなにあげ、政治だけクリーンを求める。そのあげくが「官僚的なるもの」への強烈なアシストだ。アホか。小沢なくして「官僚なるもの」と戦えるものか。

もちろん小沢ぬきでも、十分「官僚的なるもの」と戦えるというのなら結構。しかしここまでみてきても、現に閣僚の多くはアップアップ。岡田も今や外務官僚にのまれつつある。とてもじゃないが、人間をしらずして「官僚的なるもの」と戦えるわけがない。アメリカともまともに交渉できるわけがない。それでも「金が」というならずっとメディア一緒に小沢批判をつづけることだ。きっと「官僚的なるもの」は君らをよくやったとほめてくれるだろう。まさしく勲一等ものだ。

私はこれまで自らの職的もので、なんらのやましい金もコネ(親)もつかったことはない。自らの優位性をもとに人にたかったこともない(当たり前だが)。その自信のある私がいう。小沢やめろのクリーンな政治家クリーンな国民たち。さぞかし君たちは、立派な人格なんだろう。きっと金もコネもつっかったことはないのだろう。でもただそれだけだ。過去の問題の内実をみずに表面だけをみて、汗もかかずに将来を見ないものには決して新しい政治などできっこないのである。
[PR]
by phtk7161 | 2010-02-12 02:33