社会問題を考える


by phtk7161
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大相撲野球賭博問題・・・琴光喜に対する「解雇」処分の乱暴さ

大相撲野球賭博問題で、琴光喜と大獄親方が解雇となった。その他の関係者は謹慎レベルの処分。事件の概要を見る限りでは、二人とその他の関係者とではあまりに落差があるように思えてならない

調査委員会は、暴力団との接点の程度と掛け金の大きさを二人の解雇の理由としている。しかしはっきりいってこの調査委員会、私から見るとこの連中は単なる世間知らずの甘ちゃんの集まりかそれとも意図的結論をねらった食えない人物たちの集まりのどちらかだ。

野球賭博はハンデがつく。このハンデのつけ方、これはそんじょそこらの素人が簡単につけられるものではない。当然暴力団がずぶずぶ絡む。これこれの人物たちは仲間内にとどまっていたから悪質性はないというあの結果報告には大笑いだった。「なめんなよ」といいたくなる。

        ☆          ☆           ☆

以前にも書いたが私は相撲界は所詮興行をするところだと思っている。幕下と十両の境目まではガチンコが当然だが、それ以上ではまあ、ある程度の緩み・・・地位の安定をはかる相撲・・・もあって当然だと思う。年に6場所。上位の者同士の相撲は確実に体に大きな負担をかける。怪我をして引退した場合一定の高い地位にいた人物をのぞいてきちんとした補償もないのが現実だ。だからいつも全力でフェアーに戦えなどというのは、現実の過酷さをしらないアホがいうことだと思う。

相撲界は長い間暴力団とはきっても切れない間柄だった。いちいち名前は挙げないが、その付き合いが度を越した親方はこれまで一人や二人ではない。メディアで騒がれたこともたびたびある。今回のことも「野球賭博」の文字に躍らされてさもあの二人が「元凶」のように扱われているが、こんどのことはこれまで相撲界がもっていた体質の集大成にすがない。

これもいちいち名を上げないが今でもときどきテレビでみる元関取の評論家は、現役時高級ホテルの一室(スィート)を借り切って、度派手な麻雀を打っていた。当然賭け麻雀で金額も大きかったはずでこんなレベルの話は私が知っている限りでもこれまでもごろごろしている。もちろん地下賭博・・・カジノや手本引きなどの・・・に手を染めた力士もこれまでにいただろうと思う。

本気で情報をあぶりだせば、これまでやくざとまったく付き合いのなかった親方衆などそんなにいないはずだ。後援会についても、直接的な形ではともかくバックでは何らかの形で彼らにささえてもらっている(た)部屋もあること思う。それでもこれまで今回のように問題にならなかったのは、大きなトラブルがおきなかった・・・あるいはでなかった・・・からにすぎない。

今度のことはようは掛け金の取立てをめぐるトラブルで、恐喝が絡んでおきた問題である。もちろん暴力団関係者相手の賭博であり簡単に見過していい問題ではないが、一面から見れば大獄はともかく琴光喜は被害者の面もある。これで解雇はあまりにもきつい。

        ☆           ☆           ☆

私は常々「どんな職業(もちろん合法的職業のことである)でも、人からそれを簡単に奪い取るべきではない」思っている。これは今度のことには限らない。どんな職業でも、自分たちのヒロイズム的ドラマのために人を端役のように扱い、その職を奪って簡単に「切る!」などと悦にいってはいけない思う。

琴光喜のやったことは、果たして「切る!」にまで値する罪なのか。私は出ている情報を見る限りではそうは思わない。地位を下げてもよいから相撲という職業を彼から奪いるべきでなかったと思う。相撲の長い歴史のなかでこの職業に関わった人物たちの作り出した組織の体質をすべて彼一人・・・現役力士では・・・にかぶせて済ますことはあまりにむごすぎる。早い話これでは昔からつい最近までの彼の先輩である元関取たちは結局「逃げ得」したということになる。これのどこが「正義」だというのか。

今回の調査員会の結論は、過去の相撲界と暴力団との付き合いの根深さ徹底的に調べず踏み込まないままに・・・まあ意図的にそれをしないのだろうが・・・だされた結論にすぎない。だから調査委員会の重々しく話す結論はちゃんちゃら笑えてしまうのである。今回の琴光喜に対する「解雇」処分はあまりに乱暴すぎる結論といえるだろう。
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by phtk7161 | 2010-07-06 07:21