社会問題を考える


by phtk7161
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憲法記念日に思う・・・現憲法への「愛憲心」を

人には欲がある。自分が中心となって他人を意のままに操りたい。それが簡単にできる方法は、法で万能の力を持つ源をつくりだすことである。それをそうさせないところが、今の憲法の真骨頂である。

明治憲法下の天皇はある意味万能(そのために神格化された)であったし、ヒトラー時代のドイツも法でユダヤ人の命を奪うことを容易に合法化できた。それを可能にしたのも、その時代の憲法が、法さえ作れば何でもできる、法実証主義や法律の留保を可能とするものだったからだ。

今の憲法は自然法の観念により、法万能主義を否定する。法にはやっていいことの限界があって、それを超えるような法は憲法の力で効力を持たない。だからこそ、私たちは先の時代より格段に権利にめぐまれ自由を謳歌できてきた(もちろん生命もだ)。事実論として完全でなくとも、平等の精神も広まった。

門地的世襲的に優勢である人間、そうでない人間、いずれも扱いは平等でなければならない。あたりまえのことだ。「人間」としてそこに違いはない。長い歴史の中で、「血」的純潔などもはやありえない。天皇家でさえ、長い歴史の脈絡をたどれば、外国の血がはいっててもおかしくない。「在○よされ」と叫ぶ連中にも、DNAをしらべれば、その血が入っててもおかしくない。だから人種や、今の時代血統にこだわるのはおろかな人間のやることである。


今日は憲法記念日。憲法改正の空気も漂うこのごろ。

改正を叫ぶ彼らの憲法の本質は、自分たちが中心となって(おそらく賢者のつもりなのだろう)主権者であるがその実家来にすぎない国民を指導していく。まさに前近代的な憲法観である。

現に安倍から使命を受けた自民党高市早苗は、堂々と「自然法」を否定している。つまり「人は生まれながらに自由なんぞない」、国家から与えていただいた範囲での自由、それがお前ら国民の「自由」だと宣言しているわけである。先の自民党議員による「天皇陛下万歳」はまさにそれを自白したようなものである。

18歳以上の国民投票法案。改正後直ちに10代の彼らに牙をむくことはないだろうが、彼らが30代になったとき、「徴兵」あるいはそれと同質の義務をときの20~30代の人間に課していくことになるだろう。体罰にすら耐えられない彼らが、はたしてそのとき「体罰」当然のなかに組み込まれても絶えられるのか。その方向にむくことを可能にする「改憲」。

彼らが喜んで改憲に寄与するなら、安倍や高市の国家(彼らの欲の国家)のために、彼らは命を張ることになる。なんとも皮肉なことだと思う。

戦後短期間で日本が繁栄できたのはまさに日本国憲法があったからだ。軍事的問題を平和的に処理していったことで、国の力の配分を経済面に集中できた、そのことが大きい。

憲法を改正して、北朝鮮や中国のような精神レベルの低い国(韓国は微妙なところ)にあわせ、軍事イケイケ精神になるようなら、日本はあっという間に劣化した国家となるだけである。

強制はできないが、多くの人に今の憲法に対する「愛憲心」をもっと持ってもらいたいと思っている。
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by phtk7161 | 2013-05-03 13:29