社会問題を考える


by phtk7161
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菅首相が消費税10パーセントについて言及した。選挙前でのマニフェストでの発表(ただしここでは税率についてはふれていない)であり、しかも「自民党案参考」という言葉とも重ねあわせればこれは本気モードといっていいであろう。

同時に法人税率を20パーセント台にまで引き下げる(現行40パーセント)とのこと。これがいわゆる税の直間比率の見直しの意味合いまで含むものかどうかはともかく、首相が税制度の大幅見直しを考えていることは間違いない。

わが国の財政が待ったなしで逼迫しているのはご存知のとおり。首相が政権党としてひとつの解決策・・・その実効性はともかく・・・を国民に提示することは悪いことではない。しかしそうはいっても私なりに気になる点があることも事実だ。

それは今回の消費税値上げが、「目的税」につい何らふれてないからである。というより法人税の引き下げと重ねれば、今回の引き上げは「普通税」で当然決まりといっていいのかもしれない。

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税の使い道が自由に決められるほうが、財政の機動性確保のうえからこれが望ましいというのが、財務省の言い分の常だった。「「金のことは専門家の俺たちにまかせておけばいい。素人は口を出すな」これが長年にわたり続いてきたわが国の財政の形である。そして結果が今のこれである。

すでに幾度も触れてきたことだが、「官の是正」は政権交代の重要なテーマのひとつである。もちろんこれには財務省による「財政の独占」も当然含まれる。

しかし「金の専門家」である財務省と「素人」の我々が細かな点で議論したところで、そうやすやすと官の是正は思い通りには運ばない。「それらしきもっともな理由」をつけることにおいては、彼らはまさに天才であるからである。

そこでそんな細かな点でのやりかたより、もっと大枠からスポンサーであるわれわれが「これなら払う対価が十分あると思える分野」に税の使い道を限定し、そのことで官(財務省)の動きを一定限縛ってしまう有効な手段これがまさに「目的税」ということになる   

今回の消費税見直しについては、この「目的税」には何らふれていない。財政の機動性確保VS官の制御。どちらが重要か。私は法人税の値下げとセットだとしても、今はやはり目的税・・・もちろん福祉目的が一番望ましい・・・による「官の制御」を優先させるべきと思う。もし今回の消費税がすべて「普通税」のままであるなら、かつての細川政権時に構想された「福祉目的税」のほうが何ぼかましといえる。

もちろんだからといって今の段階で菅首相が財務省に飲み込まれたとするにはもちろん早計すぎるが、ただもともと菅さんは「背番号制導入」の推進者でもありこれまた財務省の要望と一致するのもまた事実。「官の是正」が重要なテーマである以上、これまたまったく無視もできない。

かつて都知事になった青島さんは、「二信組」問題をきっかけに都の役人・与党に丸呑みされてしまった。菅さんが、いきなり首相になったからといって同じように「君子豹変」することはさすがにないとは思うがさてどうなるか。いずれのケース・・・菅が官にのまれるか、官をあやつれるか(是正できるか)・・・も考慮に入れて今後この政権をみていきたいと思っている。
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by phtk7161 | 2010-06-18 08:08
政権交代の重要なテーマのひとつが「官の是正」にあったことはいうまでもない。客観的レベルでそれを「官との戦い」というべきかどうかは別としても、心構えはまさに「戦う」・・・官の意見をうのみにして思考を停止しない、ときには食ってかかるくらいの・・・つもりでなければとても「官の是正」は成し遂げられない。

もっとも「官」といっても、どの範囲(政治課題として)までのものを含むか。実はこれが正面きって論じられたことはない。私にとっての「官」の範囲はまさに国の根本に関わるすべてであり、安全保障にともなう「日米関係」の見直しもその範囲に含まれる。したがって普天間問題に関しても、当然政治主導により従来の「官」のあり方を見直していくことになる。

鳩山内閣での普天間問題が、「官」主導で決着をみたことは否定できない。本来なら鳩山首相(今や元となってしまったが)の意向を受け県外移設に向けてわが身をなげうつ立場の大臣たち、岡田外相・北沢防衛相・平野官房長は見事なまでに「官」に飲み込まれてしまった。もっとはっきりいえば彼らは「役立たず」の大臣だったといえる。

ちなみに前原や長島はもともとこの問題では「官」とぴったり一致しているからある意味「確信犯」であり、彼らについては彼ら自身よりも彼らを選んだ・・たとえ彼らがこの問題に精通していたからだとしても・・・鳩山首相に責任があるといえるだろう。

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私にとっての「官の是正」は「官の一方的なアメリカ追従的関係の是正」も含む。対等とまではいかなくとも、とにかくアメリカの機嫌を損なうことをおそれる「思考停止関係」から「交渉といえる関係へ」。内なるものだけでなく外も含めてのものでなければ、どこが改革かといわなければならない。またそれができないかぎり、この国に新たな未来はない。

「仕分け」にしても所詮は内向きのことにすぎない。おそらくではあるが、菅政権(菅首相・枝野幹事長・仙石官房長)のいう「官の是正」は日米関係の見直しは含まない範囲での内向きだけの「官の是正」にとどまると思われる。

菅政権は確かに「政治とかね」的意味ではクリーンな政権であろう。しかし私にとって「政治とカネ」の問題は政治の最重要課題ではない。それ以上に日米関係の見直しを含む意味での「官の是正」こそ最重要の政治課題だと思っている。

内向き(内政)外向き(外交・・・対アメリカ)を含め、官主導の行政国家現象は数多くの問題生み出した。日米関係でさえ、場合によっては官僚の既得特権維持のための道具に使われてきたといっても過言ではない。それはメディアも同じである。

「アメリカ政府」というジョーカーを使うことにより日本と言う国家を「思考停止」させ、その隙間で自らの利権(しかも莫大な)を確保する。これがまぎれもなくこれまでの日本という国の姿だった。この「官の制度的利益」に比べれば、「政治家の利益」などちっぽけなものである。そういった意味では、官の利権の是正すなわち内向きにとどまらず外向きをも含む「官の是正」こそ、まさにこの国とって必要な改革なのである。

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私が小沢に期待した理由はまさにそこにあった。「カネにきたない」「独裁的」「腹黒い」なるほどそうかもしれない。しかし「カネにきれい」だがただそれだけの政治家を、どこの国の政府がおそれる(警戒する)だろう。「ダーティ」だけれども(あるいは「で」というべきか)「支持はあり」「手ごわい」と思わせる政治家こそが、今の日米関係の見直しには絶対必要だった。


以前にも書いたが、もし検察レベルでの「政治とカネ」がなければ、あるいはあっても国民の支持がメディアがどう叩こうと揺らがなければ、少なくとも普天間問題は今度のような決着にはならなかったと思う。「第七艦隊だけで十分」といった小沢である。中国との関係を利用しながら、今までのどの政権よりもアメリカに対し何らかの譲歩をひきだすことはしただろう(私は県外移設も可能だったと思っている)。そして長年の「思考停止」の関係から抜け出す。それこそが、まさに私たちの国にとって、本当の意味でのあらたな第一歩なるはずであった。

しかし国民の支持は離れ、小沢はこの意味での「力」を失った。当然アメリカも「小沢恐れるに足りず」となった。つまりは私たちは「外向き(外交・・・対アメリカ)を含む官の是正」のための唯一のカードを捨ててしまったのである。これが民主党政権誕生からここまでおきたことのすべてである。

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さて菅政権である。今のところ国民の支持も高い。しかし政権誕生からここまで私のみた感じでは、先も述べたように私の思う意味での「官の是正」をやるつもりはないだろうと思う。普天間にしてもおそらく鳩山首相よりもはるかにドライに処理するのではなかろうか。

もちろん負担軽減についてはそれなりの努力をするだろうが、アメリカの機嫌をかなり損なうレベルまで(の負担軽減)はやらないであろう。

この点鳩山政権がもし続いていたなら、負担軽減について鳩山首相はあいもかわらずそのたびにアメリカと沖縄の配慮の間(はざま)で「ぐじぐじ」悩んだであろう。しかし菅さんはおそらくそうはならない。

たとえば今後この問題で社民党がどういったころで、政権党からもはや離れた今、形だけ聞いて相手にもしないと思う。そういった意味では鳩山政権のうほうがまだいくらかでも聞く耳を持つ分、社民党にとってもよかったのではないだろうか。

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というわけで、私の意味での「官の是正」はもう白旗に近い。参議院選がどういう結果になろうと、たとえ民主党が大勝しようとかなり「官の是正」は・・・内向きはともかく外向きは・・・難しくなった。

その原因が、「政治とかね」という問題で小沢というカードを捨て、普天間問題でも「県内移設」でやむをえないとする(あるいは分からないとする)国民にあった・・・鳩山の後押しができなかった・・・ことはいうまでもない。結局この国の国民は「ないものねだり」だけで「主体的思考(根本的な是正すべき問題は何かそのためにはどうすればいいか)」をもてないまま・・・官やメディアの情報をそのまま鵜呑みにするだけ・・・である。

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私の思う意味での「官の是正」が可能となるチャンスは今度はいつだろうか。たたかれまくった小沢に、次の衆院選までに何っかのきっかけで「待望論」がでれば「今度こそは」と思うが、それもなかなか難しいような気がする。

それより今回菅をかついだ面子をみると、国防タカ派がぞろりである。この連中が今後民主党政権の中心となっていくなら、むしろ対米「思考停止」は一層すすむ。そしてその追従が「集団的自衛権」にまで達したとき、この国の「平和主義」はついについえることになる。もちろんそうなれば、私は反「民主党」ということになるが、さて多くの国民はそのときどうするだろうか。

官の力により政治が「思考停止」する・・・普天間はまさにその典型だといっていい・・・先には、まさにそういう問題もあることを私たちは知っておかなければならないと思う。そういった意味でもまさに普天間は沖縄だけの問題ではないのである。
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by phtk7161 | 2010-06-12 01:43
鳩山辞任で今思うことは、政権への支持をやめた人たちのことである。政治の是正がそう簡単でなく、その過程でいろいろ政権への激しい攻撃もあるだろうことを予測し、そこで示された欠点を許容するマクロ的視点をもつ支持者は、今回の出来事をみるとまだまだ多くない。この点が是正されないと、今後も民主政治(政党政治)はそう簡単には成熟していかないだろう。

辞任をめっぐて、3人(実質は2人か)の誰だ悪い・・・「鳩山が悪い」いや「小沢が悪い」。さらには「菅はずるい」・・・という声がとびかっている。3人ともそりゃ人間だもの、それぞれ欠点も長所もある。それで当たり前。目の前の問題ひとつひとつ取り上げて論評するのはありとは思うが、それと支持を直結するなら、おちおち政治などできはしない。そういった意味では、まだまだの支持者(有権者)だなあとは思う。

普天間問題で鳩山に立腹した社民党。怒る気持ちもそれなりに分かるが、野党ではなく政権党なのだ。「お花畑」をしたいのなら「野党で」いればいいだけのこと。最初から政権への色気などみせず「野党」の道一本でいけばいい。長年自民の長期政権をもたらした最大の責任は、泥をかぶる政治をきらった「社会党」の体質にも責任があるのだ(国民にももちろんある)。福島さんをみるとあいかわらずそれが分かってないなと思う。

ぎり「罷免しろ」まではいいが、ついでに「選挙協力もしない」はない。こうなったら民主がいやがることはなんでもやる。そんな幼稚さがみえてくる。福島さんが叫ぶ「ほら私は正義の見方よ。民主党をやつけるのよ」。はあ~。ため息意外なにもでない。それが対岸自民への強力な援護になってしまうことをどう思っているのだろう。

私は今回の社民党には腹を立てている。選挙協力拒否まで示したことで鳩山辞任を決定的にしたからだ。

これまで選挙においては、「選挙区民主党」「比例区社民党」がこれまでの私のもっともよくとる投票スタイルである。腹が立ったから、次期参議院選挙では比例に社民党とはもう絶対かかない。もし投票行動を福島流にすれば、それがわたしの社民党へのしっぺがえしとなる。

しかし私は「お花畑」政治は嫌いだ。保坂氏のもつ官への反権力思考(能力)を私は高く評価しているから、比例区にはそれでも「社民党」と書くことになるだろう。政治がより進化していくためにはいちいち腹をたてて感情的になってもいけない。これが大事だと私は思う。

「政権はなれて野党になってもいい。なんとかっこいい私たち」。社民党員のいきいきとした自己満足の顔が目に浮かぶ。そういうところが自民による長期政権政治をもたらしたことに彼らはいつ気づくのだろう。そういう意味では「野党こそ安住の地」的な、旧態的「既得権」から離れなれない社民党の限界をみせた今回の動きだったともいえると思う。
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by phtk7161 | 2010-06-04 07:41
かつて菅さんの選挙区に住んでいたことがある。もちろん彼に一票いれてきた。住所が変わった際も、その後最初の衆院選の投票権は、新住所の区ではなく菅さんの選挙区でやるようになっていた。彼が当選するのは分かっていたけど、1時間近く電車でわざわざでかけ一票いれてきた。

棄権は嫌いなのと(入れる人がいない場合無効票という選択肢もある)もちろん彼に対する期待が大きかったからだ。当時はまだ社民連という数人(3~4人くらいだったか)のグループに所属。「彼は将来首相になる」などといったら、「馬鹿いうな」と大笑いされるのが当たり前の時代だった。

その菅さんがついに首相になるという。今の時点ではまだ確定してないが、おそらく間違いないだろう。選挙区を離れても、長年一支持者だった立場からすれば「感無量」となっておかしくない。
しかしそれが、どうもすっきりしない。
それは、もちろん小沢・鳩山辞任の流れに大いに不満があるからだ。

菅さんが弱小少数野党だったある時期、小沢さんはすでに自民党幹事長だった。田中元首相に「一郎、一郎」とかわいがられ順調に出世。宮沢総理誕生での宮沢出向き面接でみられたように、党の中心実力者となり「豪腕小沢」と恐れられた。あのPKO法案も実質彼の手腕でできた法案といえる(ここではその法案への評価は読んでくださる方にまかせる)。「いつでも総理になろうと思えばなれた。」その言葉がうそでないといえるほどの実力者だった。

菅さん側を支持してきた私にとって、当時の小沢一郎は当然ながら「もっとも嫌いな政治家」だった。しかしその後小沢は梶山らとの抗争ののち地位を捨て与党自民党でることになる。新進党を作り細川政権が誕生。しかしその後社会党さきがけがなんと自民と連立し政権を奪い戻す。その後橋本内閣で菅は厚相となり、一方新進党は分裂し小沢の居場所は自由党となった。

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今私のブログをみて「こいつは熱心な小沢一郎ファン」と思われる方もいられるだろう。しかしそれは若干まとはずれ。ファンというより、昔から彼をみてきて、その実力が日本の将来にとって必要だと思うからこそ支持しているのである。それは今も変わらない。

政治において一番まずい形は、ひとつの党が長期にわたり政権を独占すること。これにつきる。社会(共産)主義圏をのぞいて先進国で日本ほど政権交代がない国はまずなかったといっていいだろう。

二十歳そこそこなら「お花畑」で夢をみるのもいいだろう。しかしそれだけではなかなか現実の政治は動いていかない。こいつが「○」でこいつは「×」のレベルではかる政治の見方は論外である。

政権交代の土壌をつくったのは、鳩山・小沢・菅のトロイカ体制。これがあったからこそだ。今回の政権交代もそれがあったからこそできた。この3人のうちの誰か一人でもかけていれば、政権交代はなかったといっていいだろう。パーフェクトな人間はいない。だからそれぞれの足らないところを補っていく、そのスタイルのほうがむしろ政治においては自然なのである。そのスタイルあってこその政権交代が実現したのである。

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よく強いリーダーシップあればで支持できるみたいなメディア並みのアホ論理をかざす御仁は今も多い。しかし理想的な政治スタイルは、むしろトップは実質複数性(もちろ最終的な決定権と責任の所在・・・それが総理・・・はきめなければならないが)のほうがいい。強いリーダーシップは「百害あって一利なし」世界や日本の様々な政治の害悪を見る限り、いろんな立場から見た利益調整をそれが政治のこれからの趨勢となるべきだと私は思っている。


政治の二重構造がいけない。アホか。むしろ政治は横系列での二重・三重構造のほうがいい。こんなこと少し考えてみればわかることである。協力し合い、問題によっては牽制(修正)しあう。それがときに権力の抑止にもなるのだ。それが分からないのは、既得権益政治にメディアがまみれ思考が硬直し(これ○これ×)というように国民がそのことを頭で考えないからである。だからアンケート欄の支持・不支持における理由の「リーダーシップ」っていうは意味がない。こんなもん政治遊びを演出するメディア馬鹿がつくった項目にすぎない。


小沢の政策・実務力はご存知のとおり。菅は討論における論理力にたけている。そして鳩山のある種の批判の吸収力。たとえば小沢が代表時彼の「政治とかね」の攻撃に幹事長として耐えたその忍耐力や言葉の使いかたはかなり高いレベルにあったといっていいだろう。

この3人が結束しうまく機能すれば、今の自民党など「屁のかっぱ」で足元にも及ばないといえる。理想から言えば彼らの特性から見て、菅さんが総理・鳩山さんが官房長・小沢さんが幹事長これが理想の布陣だっただろう。しかし残念ながらそれはもう無理となった。それが今私にとってもっとも残念なことである。
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by phtk7161 | 2010-06-04 07:32