社会問題を考える


by phtk7161
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尖閣諸島における中国漁船の問題。領海に争いがある地域に侵入し領域外への通告を無視したすえ、停戦命令にも従わず巡視艇に故意に船舶をぶつけたとすれば、これはもう拿捕にとどまらず逮捕までいっても当然である。行為の悪質性は度を越している。中国側の主張にはなんらの正当性もないといえよう。

もともとこの問題は、正確には領海の本来的争いとは別次元の問題である。そこを中国側は理解できていない(内面はともかく少なくとも外面上の表現からはそうとらえられる)。

もっともわが国に道理があるからといって、逮捕後の外交上の駆け引を理を前提に対決姿勢のみで貫くのは現実的ではない。外交は相手があること。相手国に対する言葉ひとつとっても、売り言葉に買い言葉で不必要に相手を刺激するやりかたは稚拙以外のなにものでもない。

さあそこで前原外相だ。今回の問題に関する彼の発言を聞いていると、彼はあの偽メールの問題から何も学習していない。自らの考えをストレートに貫くことを是とばかりに、緻密さにかけた言動もみうけられる。たとえば、逮捕は日本国民が誇りをもてるためでもあるとのたまってたが、いったい何を言っているんだろう。

漁船を逮捕したのは法治国家として当たり前のこと(前原もこの点はいっていた)。今回のことはただそれだけのことだ。そこに日本国民としての誇りなど関係ない。あるべき人権国家の姿として当たり前のことをしただけのことである。

好きでない国の外国人(前原は少なくとも中国に対してはそうだろう)に対して、行政が刑事法上の行為を遂行することに国民がいちいち誇りを感じていたらこれはもうあぶない。つまらぬ国家的自尊心ほどやっかいないものはないのだ。

それが原因で悲惨な争いに突入しあげくに多くの生命が失われたことが現代でもどれほどあるか。この手の争いは何も生みださない。百害あって一理なし。国家間での争いごとで叫ばれる国家的自尊心など、日々の平穏な生活を願う多くの国民には関係ないのである。そこを前原はわかってない。

近年中国が経済的に目覚しい発展をとげてきたことはご存知のとおり。しかし経済は一流でも、先進国のなかで人権国家としてのレベルはまだまだ著しく低レベル。不良の子供の段階である。それを相手にして、同じレベルで喧嘩しても意味がない。こっちは大人として対応していくのが自然であろう。

          ☆           ☆           ☆

今回の問題で釈放を機に中国は勝利に酔いしれているとの報道もあった。しかし果たして本当に中国は勝利したといえるのだろうか(もっとも勝利がうんぬんといっている時点ですでにレベルが低いが)。

今回の問題での中国側の対応に対しては、先進国の多くが中国への評価を下げたはずだ。

ことに相手国の対応に不満があるからといって、報復としてその国の人間を捕まえる(実際はフジタの社員は軟禁状態のようだが)行為は決定的である。どうみても感情的で対抗策としても幼稚すぎる。またWTO違反の行為(レアアースなどの)をやってしまう点についてもそうである。こんなことではとてもじゃないが、中国との将来的な民間レベルの付き合いついて多くの国が再考せざるをえない。中国は自分で自分の首をしめているようなものである。

その点で言えば「世界がががっかりする」と表現した岡田幹事長の言葉がまさに的確だろうと思う。岡田幹事長はまさに大人の対応にふさわしい表現をしたといえる。私もまさに中国には「がっかり」だった。もう少し大人になっていてほしかった。

もっともうちの前原にも同じようにがっかりである。昨日も「誠実な行動などする義務はない」などとあいもかわらず中国と同じ低レベルでの喧嘩腰の姿勢。軽く流せばいいものをお前は子供か!子供で幼稚すぎるその一本気(ほめ言葉ではなく単純思考という意味)気質はとてもじゃないが、外交には決定的に不向き。どうにかならんのかと思う。いったいあの偽メール問題での失敗から、彼はいったい何を学んでいるのか。何も学習していない。

物事には表と裏があり、自ら外的に表明した表現法によっては、問題を大きくし自らの言葉に責任を取らざるを得なくなる場合があるということにあいもかわらず気づかない(学習しない)ままだ。言葉の大切さがわかっていない。ようするにとっちゃん坊や。石原や松原などの国粋かぶれにはうけるだろうが、単純思考の政治家の私的な感情の満足のための表現(言葉で)で、平穏な生活が脅かされる国民のほうはいい迷惑である。

そういうわけで、前原外相の自らの発言によっているようにもみえるナルシスト的姿をみていると、まだ岡田ほうが何倍もましなだなと思う私なのであった。
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by phtk7161 | 2010-09-30 04:30
長い間更新を休んでしまった。その間にも、民主党代表戦や大阪地検特捜部主任検事の証憑偽造事件あるいは尖閣諸島に絡んだ中国漁船の船長逮捕といろいろな出来事があった。これらのことについて私の感想を述べておきたいと思う。

まず民主党代表戦について。代表戦に関しては前回のブログですでに記したが、とにかく小沢の出馬は論外のことだった。出馬からは、何も生まれない。ただただ時間を無駄に使っただけの2週間(その前の準備期間までふくめればほぼ1ヶ月近い)だったと。むかし「壮大なゼロ」という言葉があったが、まさにあれだ。何の意味もなかった。

小沢が代表戦にでて、その結果みえてきたものは何か。それは小沢の「虚像」と「実像」の分離である。実は小沢という人間は未知の部分がより「虚像」化され、それを含めて「実像」として捉えられてきた。未知的「虚像」に相手は警戒し小沢を恐れてきたのである。政治においては、それも十分な「政治的」実力といえた。

      ☆           ☆           ☆    

前回記した、小沢に政治センスがあなら小沢は出馬はしない。もし出馬したらそのときはもう小沢は「小沢」ではないと書いた。そして、今回の出馬で小沢はもう「小沢」ではなくなった。ばかばかしい代表戦で、彼の未知の「虚像」部分は減り、等身大に近い「実像」を見せて(ふやして)しまった。議員「200名」確保でとりあえず完敗は免れたが、もう以前の「小沢」ではない。

もし小沢が今回出馬せず、いずれ菅内閣が行き詰ったときに小沢待望論がでたなかでの出馬であれば、そのときは「実像」がより「虚像」化し、小沢はより「小沢」化したことと思う。そしてそれこそがまさしく私の期待する「小沢」だった。

しかし世論の流れもよめず(あるいは読もうともせず)負けた代表戦。どんな実力者でも自分を売り出すタイミングをあやまる政治家はただの「能無し」である。そして小沢はみごとに今回の代表戦で自らの政治センスのなさを暴露した。そこがはがゆい。
もし今後菅内閣が行き詰まり、彼に出馬のチャンスが与えら勝てたとしてももうさほど大胆な政策は彼はできない。「実像」だけの政治家にやれる政治は限られている。

小沢支持で小沢に出馬を決断させた鳩山、取り巻きの山岡や松木など、ほんとうにしょうもないことをしやがってと思う。どうして虚像の小沢をもっと大事にしなかったか。それよりも小沢自身どうして自らの「虚像」を大事にしようと思わなかったか。ほんと「馬鹿野郎」である。

       ☆          ☆          ☆

今回の代表戦でも「小沢」か・「非小沢」かそればかり。そんなものは何の意味もない。政権交代で民主党のやるべきことはもうすでにきまっている。景気と雇用はもちろんのこと、よりらしさでいえばあまりにもばかげた公的無駄の是正(官の是正)、あまりにも一方的すぎる対米従属の是正、これらを少しでも実現し自民党時代より少しでもましな政治を。ただそれだけのことだ。

菅政権が上記のことをどの程度実現できるかもう少しチャンスを与えてみたい、3ヶ月ではあまりに判断期間として短すぎる。「だから菅続投」。あまりにも当然の論理であり世論の大半もそう思っいた。それは「小沢がいい。悪い。」ということとはまったく関係のないあたりまえの論理である。それで9月の結論は十分だった。この論理が読めない人間はまったくの「政治センスゼロ」人間といっていいだろう。

今回代表戦で小沢を支持した人たち。今回彼らがやったこととは、結局よりよい政治家「小沢」というカードをつぶしたというたそれだけのことである。今後小沢待望論がでたとしても、今回のことで虚像が縮減した分もはや「小沢首相」にできることはもうそう多くないように思う。
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by phtk7161 | 2010-09-23 00:08