社会問題を考える


by phtk7161
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小沢代表辞任会見を見て思う(その2)・・・小沢代表の参議院選大勝による立憲民主主義への功績について

  (その1)で小沢氏の今回の行動に対する反対の理由をのべた。それはそれとして、ここではあらためて小沢氏の考えと参議院選出の大きな勝利による立憲民主主義への彼の貢献度についてのべておきたい。

 私のブログを読んでもらえば気づかれると思うが、実は9条解釈に関し私と小沢氏の見解はほぼ同じである(と思う)。私は小沢氏の本は一度も目を通したこともないし、彼のホームページも見たことはない(あるのかどうかも知らない・・・多分あると思う)。ただ憲法を真面目に学んだ点では彼も私も同じであるということだ(だからといって、これ以外の解釈は認めないという趣旨でないことはもちろんである。たとえば自衛隊の海外派遣を一切認めない・・・他の形による組織ならOKという見解も含め・・・とするのもひとつの見解であろう。)

 9条による平和の重要さと、そのうえで政治に不可欠な要素である妥協(調和)点をめざして導き出したのが、国連を機軸とした自衛隊(乃至は自国の国連用の部隊)の派遣の要件設定である。これによりわが国が侵略戦争へ加担することを防ぎ(したがって集団的自衛権は認めない・・・集団的自衛権の形では侵略戦争に加担する危険は十分にある。イラク攻撃をみれば明白であろう)一方で治安維持を含めた平和のための国際協力を実現していく。

 ようするにイラク戦争があった以上、アメリカオンリーの形からある程度は国連のほうに比重を移すべきだということだ。その根底には自衛隊を侵略戦争に加担させてはいけないとの思いがある。今のままの歯止めのない形でのなし崩し的な自衛隊の派遣ではなく、国連を基軸にした形で要件を設け自衛隊の派遣に歯止めをかけようということである。これは文民統制の維持にもつながる解釈である。

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 このように私は小沢氏の考え方には「共生」(自由主義前提とした福祉国家)の理念を含め共感するところも多い。9・11時に米の大統領が歴史上最悪の大統領であろうジョージブッシュだったタイミング、そのときに劇場的パフォーマンスの首相小泉が同時期に誕生し衆議院選で歴史的大勝をしたこと、これに一部の国粋的メディアと政治家(安倍元首相など)があらぬ方向から政権内外で加わり、結果として(実際の民意はともかく)一時期日本の立憲民主主義は相当危ない状況に陥った。

 参議院選でもし与党が勝っていたら、日本の立憲民主主義はもう終わりだったと思う。法治国家を軽視した形で、憲法改正や集団的自衛権が実現することで、自衛隊の海外進出は歯止めなく進み、その過程で文民統制も相当危ういことになっていたはずだ。いずれは徴兵制につながる法案も十分にありえた。その一方では「テロ対策」の名目で国民の自由を簡単に制約できる共謀罪などの法律が作られ、国民の「食う」レベルの生活だけでなく「自由」を享受する生活も相当窮屈になっていたのは間違いない。
 
 この危機的状況を脱するには参議院選で大勝するしかない。そしてこれは基礎票を固めた上で地道な選挙戦略を行うことのできる小沢代表以外にはなし遂げられなかったと思う。なぜなら民主党議員の多くは少なくとも当時は風を吹かせる(小泉劇場的な形で)ことばかり考えるものが多かったといえるからである。そういうなかで都会派的思考をもつ議員の「古い」「過疎に行ったところで票なんかかせげるか」という冷笑をあびつつも、彼は「生活」を中心に据えることで安倍政権との対立軸を作り上げ参議院に大勝した。

 そういう意味では、小沢氏の参議院選大勝の功績はことのほか大きい。それはおおげさでなく日本の立憲民主主義の救世主ともいえると思う。実際参議院戦後与党の不祥事(防衛省、厚生労働省など枚挙に暇がない)が次々に発覚した。与党が参議院選で勝っていたら、ここまで不祥事があきらかになることはなかったはずだ。

 で今回の辞任劇。彼なりに悩んだ末の結論であったと思うが、少なくとも次期衆議院選までは小沢氏には与党との対決姿勢の形で行って欲しかった。代表辞任は残念である。しかし決め以上彼のことだから、やめるのは間違いない。

 個人的いえば、民主党の新たな次期代表(暫定的でない)には岡田氏が適任だと思う。参議院選で「生活」重視で勝利したことを思えば、岡田氏の前回衆議院選での小泉劇場による敗北は決して大きなマイナスではない。時がたった今なら、当時彼のいっていたことの正当性(小さな政府的面ばかりではダメだということ)を今なら有権者にも十分理解してもらえると思う。また彼も国連基軸の考えであり、集団的自衛権の考えはとっていない。そういう意味で、今の民主党には一番バランスの取れた代表になりうると思っている。
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by phtk7161 | 2007-11-05 04:03